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南柯そう/仲村のなんとかその日暮らしログ

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2025年8月27日 この範囲を時系列順で読む

あのどこ更新しました in VEGA2025

あのどこ更新しました in VEGA2025

更新したじゃわよ

https://anodoko.net/blog/

確か去年から「VEGA」に改名したんですけどまだ慣れない。全然グッコミって呼んじゃうし、関西シティがグッコミなのまだ納得してない。

20250827204157-natukusa.png

コロナ渦を経てぐっと規模が減ったイベントではあるんですが、なんかもう「このくらいでいこう」という水平思考が働いている気もする。

実際のところ、VEGAは投票型オンリーイベントにおける「作品・ジャンル単位」開催の受け皿になっており、そうなると花形の超人気ジャンルは集まり切らないので、結果的に小規模になりがち(大きいところほど細分化してもパワーがあるので投票型CPオンリーに集中するため)

そのため、CP別集計を見ると「その組み合わせが上位なんだ」と他イベントとかなり傾向が異なっていて面白いです。こういうところで人気ジャンル・人気カップリングが可視化されて単独イベント開催される……というのが昨今の流れなので、その発信源としての位置づけなのかな~とみています。

#あのアレどこ

2025年8月24日 この範囲を時系列順で読む

ホルベインアートスペース夏祭りにいきつつ大阪画材観光に行ってきました

ホルベインアートスペース夏祭りにいきつつ大阪画材観光に行ってきました

地元石川から新幹線とサンダーバード乗り継いで大阪まで遠征したんですが、写真を撮る習慣がないので何も現地の証拠がない……ほんとなんだ! ほんとに大阪に居たんだ!!

こういうイベントに遠征してまで積極参加するタイプではないんですが、イベント告知を見かけて「23日は事前予約が必要」と書いてあって、ふとみたらその時点でまだ受け付けていたので気が付けば申し込んでいました。なんだろね……旅行したかったのかもしれないね……ワークショップ系は完売だったのでほんとに参加するだけです。

当日は、予報37℃(地元33℃)にびくびくしてましたが、行ってみるといい感じに曇っていて風もあったので、かなり過ごしやすい気候でした。えっちらおっちらJRと地下鉄を乗り継いで会場へ……と思いきや、一本間違えてて途中で乗り換えるなどのハプニングも。方向は間違えていなかったのですぐにリカバリできましたが、予定より押してしまった~。

入場10分前に現地つきましたが、すでに20人くらい列ができており、浴衣を着たスタッフさんが列整備と事前チケット確認に回ってました。最終的に入場時に後ろ振り返ったらさらに20人くらい増えていたので、少なくとも40人くらいは事前に並んでいたかなあ。イベント規模から考えるとすごいことだよね……。



アートスペース会場の様子はこの映像がわかりやすいです。住宅街の真ん中にきれいなギャラリー調の展示があって、ホルベイン絵の具のでっかい色見本が飾ってあります。入場前に列していた時は、でっかい色見本が面白くてほげ~っと見てました。

入場開始後、入り口でお土産のトートバッグをいただき、限定ストアではなんといっても一番のお目当てだった限定色「にんじん」とホワイトアイビス細目をゲット。もう一つ、結構悩んで水彩色鉛筆24色セットも購入しました。12色+筆セットに心惹かれる…でも使うなら20色以上は欲しいか…と24色セットに。レジではまだ機器になれてない担当者さんもいましたが、待ってる人らも穏やかに見守っており終始和やかな空気。

ストラスモア水彩紙(廃盤)が買えるのも今となっては貴重~~。自分はまだ家に在庫あるのでさすがに購入は控えました。ほしい人の手にわたってくれ。

イベントスペースを抜けて、隣にあるホルベイン社の直売公式ストアでまたうろうろ。ホルベイン製品が勢ぞろいで、地元でみかけない画材やツール類も多くてこれも見てて楽しい。かなり広めの水彩筆の体験コーナーがあり、価格を見たら6000~8000円するような高級帯も惜しみなく並んでいて、このレベルの使用体験できるのなかなかないよな~と片っ端から試させてもらいました。気に入ったやつバカ高かった……待っててくれよな。

ここでは公式ストア限定の水彩絵の具ドットカードを購入。常設の画材体験コーナーもあったので、イベント以外で飛び込んでみても楽しい施設ですね。

一通り買い物が落ち着いたので、入場時にもらった謎解きゲームに参加。これが面白かった~。販売商品の説明やポップにヒントがちりばめられており、普段ぼんやりみていた商品札の情報を凝視すると「こんな情報が載ってるんだなあ」と新たな発見も。店内をかなりくまなく探す必要があり、たまたまその場でご一緒した方とあーでもないこーでもないと出題文を見ながら二人でヒントを探してました。

歯ごたえのある謎解きでしたが、最後まで解くとなんとアルビレオ水彩紙パッドブックを一冊プレゼント。一冊プレゼント!????!!? 普通に買ったらまあまあするやつ!!! 実質無料ってホルベインさん太っ腹すぎる。

せめてものお返しにと画材すくいに挑戦。パッと見る限り今や貴重な画材もわんさかおいてありまして、これまたわんさか画材もらっちゃったー。

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アートスペースでの戦利品写真。ここからさらに後述の画材や巡りの品もあるので、最終的に倍くらいに増えてます。

その後、会場でご一緒した方と「このあと行くつもりだった」と目的が一致しまして、笠部洋画材料店 までご案内してもらいました。ここもすごかった~~~~ヤバスンギ~~~~~~~~~~~~噂には聞いてましたが驚くほど安い……! 今のご時世、海外製品この価格で売ってるのなかなかないよ!? 他店と千円は違うんだが???? ってウッキウキで買い込んだ。家の隣に建っててくれないかな笠部さん。

笠部画材店を出たところで一人になり、なんば~大阪駅近辺の画材店もいくつか見てきました。カワチ画材店、Toolsもいけたかな。大都市だけあって本当はもっとお店があるんですが、時間と体力の限界でこのくらいに。あと場所柄、道頓堀通りを歩くなどして簡単観光もしてました。

大阪はコロナ前にコミックシティやコミティア参加するために数回言ったことある程度でしたが、どっちも都市部には近寄らないので、今回のようなど真ん中地域はほぼ初めて。賑やかで雑多な商業の街と思いきや、道を歩いているとポカンと開けたきれいな広場があったり、ふとみると通用路に細かな意匠が施されていたりと、美意識の高い街だな~と感心します。

あんまりにも楽しかったので、近いうちに普通に観光もしたいな~。当日は夏休みかつ万博の賑わいもあってか、とにかくあちこちごった返していたので、落ち着いたころにまた来たいなあとスケジュールを見てます。

ホルベインさーん! またイベントお願いしまーす!!

2025年8月19日 この範囲を時系列順で読む

ニトロプラスの同人誌向けガイドラインは20年以上前から存在してるって言ってるだろ定期

ニトロプラスの同人誌向けガイドラインは20年以上前から存在してるって言ってるだろ定期

これが今年の記事。

ニトロプラス、同人誌活動も過度の営利性がなければ許容 「見本として1部送って」【2025年08月18日 22時58分 公開】
(Loading...)...

ニトロプラス,二次創作活動を改めて応援。概ね過度な営利性がなければOK。「見本として同人誌等を1部お送りいただければ幸いです。」【2025/08/19 18:34】
(Loading...)...


2014年の記事。

ニトロプラス、二次創作ガイドラインを一部変更 同人誌等は「過度な営利性」なければ許容【2014/07/09 20:13(公開)】
(Loading...)...

両記事から拾ったガイドラインのURL

現行 https://www.nitroplus.co.jp/company/lice...
旧版 http://www.nitroplus.co.jp/license/fanbo...(いま遷移すると現ガイドラインにリダイレクトされる)


ウェブアーカイブから規約ページのテキストを拾ってきて文面比較。

20250819201627-natukusa.jpg

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比べてみた所感

  • 規約の大筋は2014年から11年間ほぼ変わっていない
  • 今年追加されたのは送付先の情報


このページが公開された2014年に何があったかざっくり説明すると、もともと00年代初頭から同人ガイドラインを公開していたニトロプラスが、立体物やグッズ類に関しては販売上限を設ける規約を追加し、これが「同人誌にも影響を受けるのか?」とTwitterの同人屋がざわついたんですね。その後、ニトロプラスより「同人誌は対象外」と前述のグッズ類の規約から分離する形でこのページが作成されました。

現行ページにも記載のある「そのまま適合させることが困難な事案があるとのご指摘」とは、この2014年当時の騒動を受けて追加されたテキストです。

(ちなみに一連の騒動とは、のちに人気同人ジャンルにもなるゲーム「刀剣乱舞」のリリース前です)

このへんの経緯は当時のねとらぼが何度か取り上げており、現在も記事が読めます。

ニトロプラスが二次創作のガイドラインを改定「委託禁止」「200個以内・10万円未満」に賛否両論【2014/07/05 20:17】
https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles...

ニトロプラス、二次創作ガイドラインの文章を変更へ 「意図とは異なる表現になっていた」と社長【2014/07/09 08:48】
https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles...

ちなみに、ニトロの規約で確認できる最古の内容は2001年更新のもの(ニトロプラスは2000年6月設立) この時点ですでに「よろしければ1部」のくだりが存在している。

20250819201738-natukusa.png

だから、ニトロプラスの同人誌向けガイドラインって20年以上前から存在してるんですよって言ってるじゃないですか。

そうこうしてたら、社長からこれらの時系列を裏付ける発言がありました。



ここから筆者の感想ですが、ニトロプラスの同人規約は私が知る限りこの2014年から定期的にバズってるんですが、世間は毎回そのこと忘れてまるで「今回初公開!」みたいなテンションするよなと。

特にITmediaは、兄弟サイトのねとらぼが当時何回か追跡報道してたっていうのに、すぱーっとそのこと忘れて新規情報みたいに載せており、編集部……。

調べた通り中身に大きな変更もなかったし、以前の報道を知っていたか、常日頃ニトロプラスをはじめとしたゲームメーカーの一部が古くから同人規約を公開していることを知っていたら、こういう報道の仕方はしなかったよね。

虚偽を掲載しているわけではないけど、いろいろな経緯と時系列があって今の形に落ち着いたものを、それら全部無視して「新着ニュースでござい」と紹介するのは、メディアとしての品質評価と信用度が下がります。

もっとマクロな目線で言えば、ITmediaも4Gamerも大概長らく運営されてるネットメディアの代表格だと思ってますが、そんな強かなメディアでも同人分野に関しては浅い記事を飛ばし気味に書いちゃうくらい、この分野って周知されていないんだなとも。

これが社会問題や経済情報、なんならApple製品はじめとしたガジェット系の話題だったらメディア側にも詳しい人が居て、「これこれこういう経緯があっていまこうなってる」という解説も添えてたか、せめて「これが初出ではないこと」について触れていましたよね。

ちなみに、過去を振り返るために自分の投稿を検索したら、本当に数年おきにニトロプラスについて言及していて笑う。

別に書き手として活動していたことはないんですが、00年代には買い手として美少女ゲームジャンルをうろついていた一人として、許せないものがあるのかもしれない。

※各投稿の日付に注目







これらの発言は周囲で話題になってるのをみかけては、つどつど「なんで美少女ゲームメーカーが長年見せてきた姿勢が周知されてないんだ!」という反応です、だいたい。

ニトロプラスを始めとした美少女ゲームメーカーたちは、20年前から同人分野と高い親和性を持って接していたし、今やそれらのメーカーやクリエイターは日本の人気IPの制作に関わっている人たちです。彼ら彼女らが同人文化と共に育んだものは、今や同人文化に限らずあちこちに根付いています。

たびたび起きる騒動を見かけるたび、それらへの敬意やリスペクトを感じられなくて非常に座りが悪い。

一同人屋としても「同人屋たるもの、自ジャンルは元より世間全体でどういう方針があるのか広く知っておくべきだし、方針の更新がないか恐れず定期的に確認すべき」という、我ながらマッチョな主義を持ってる方だという自覚はある。曲がりなりにも発信するのだからそのくらいの責任は負いましょうよと、それは真剣に思ってる。

まあしかし、ニトロプラスの企業向けに整えたガイドライン程度で驚いている世間だから、TYPE-MOONのガイドラインを読ませてそのゆるさで怖がらせましょう!

http://www.typemoon.org/guide/index.html (同人サークル時代の規約。最終更新2003年)

https://typemoon.com/copyright (現行ガイドライン。2021年更新)

人気同人ジャンルと権利者によるガイドラインは、いつか本にできないかなとは思っている。同人屋なので。すでに本になってたら誰か教えてください。

2025年8月18日 この範囲を時系列順で読む

具体例はあげませんが。

具体例はあげませんが。

自分はかなり聴覚媒体ジャンキーというか、起きてる間はほぼずっと何かを聞く、特に人の話し声を聞いてるし、「聞いていたい」とおもう性質のようで。

家にいる間はラジオを一日中鳴らし(テレビ持ってた頃はこのポジションはつけっぱなしのテレビだった)、同時にタブレットやパソコンでネットラジオやポッドキャスト、最近は配信動画を何重にもずーっと流してる。

そんなんで聞けてるんかいって感じだが、実際話はほとんど聞いてないと思う。ただ不思議なもんで、ふと気になるワードは耳に止まって振り返ってそこから集中して聴くし、「これは聞いててしんどいな」という話題にも気づいてチャンネルを変える。

そのうち「この人はずっと聞ける/聞けない」がはっきりわかってきて、前者はいわゆるチャンネル登録やフォローをするし、後者は残念ながらご縁がなかったということで。

微妙なのは「この人の一人喋りはピンとこないけど、誰かと喋ってるとこはずっと聞いていたい」だとか、「この二人の対話はピンとこないが、それぞれのソロだと聞ける」だとかが存在していること。不思議なもんだなー、同じ人間から出ている話し声なのにね。

番組という構成がついてくると、「この作家の時は何も聞いてらんないな」も正直たまにある。あれも不思議なもんだね。

自分は何を察知しているんだろうな。

2025年8月16日 この範囲を時系列順で読む

たまに思い返すこと

たまに思い返すこと

とあるラジオ番組で、男性二人のパーソナリティが「郷土愛はあるか?」という話題になり、片方が「自分はある方だと思う。『どこどこ出身です』と自己紹介して、『それどこだっけ』っていわれたことないから」と答えていて、あ~~~~~~~~そうでごわすよね~~~~~~~~~~~~~ってなったのを折に触れて思い出す。

自分はまあ「言われる」側の出身地で、いまとなってはもう「言われるだろうなあ」と先回りして自虐のようにしゃべっちゃうことがあって、そういうの繰り返してると郷土愛というのは持ちづらいよなって、この話みてから意識するようになった。

ちなみにもう一人のパーソナリティの方は、そちらはそちらで明らかに「言われない」地域の出身者だったんだけど、はっきりいうと関東圏なので東京都という隣接する存在感のある地域への感情もあいまって郷土愛が持ちづらい、という話をしておりました。それもわかる。

2025年8月13日 この範囲を時系列順で読む

あのアレどこ更新しました in グッコミ大阪

あのアレどこ更新しました in グッコミ大阪

更新したんですよ

https://anodoko.net/blog/

20250813224813-natukusa.png

今回はコミケと日程ドン被りの大阪コミックシティ、やはりサークル数が厳しい……と思いきや、近年だいたいこの規模だった。

2020~2022年はコロナ渦の影響だとして、去年のは9月開催だった影響かな。コミケとかぶっても減るし、お盆から外しすぎてもサークルは減ると。難しいな~。

過去参加したときは、本当にお祭りのような空気で大好きなイベントだったので、現地は賑わってるといいなあと思います。

あとなんで大阪のコミックシティって「インテ」呼びなんだろうな。別にコミケもスパコミも「ビッグサイト」とは呼ばないのにな。この辺の歴史的経緯まとまってないやろか。

#あのアレどこ

2025年8月11日 この範囲を時系列順で読む

ポッドキャスト「生生裏裏」が面白いって話と、ランキングの希釈化の話

ポッドキャスト「生生裏裏」が面白いって話と、ランキングの希釈化の話

日常で、隙があればラジオや配信などをつけては耳から何かを聞いている生活をしているんですが、最近聞き始めたポッドキャスト番組「生生裏裏 」が面白いです。

成人向けコミックス分野でプロとして活動するまんのさんと、1冊目の同人誌制作を進めているでじまるさんのお二人が、成人向け漫画や同人文化の話題を中心にお話している番組です。

自分も、一同人屋の観点でちょっと畑は違うけど近しい場所の話を聞けるのが興味深いし、制作者視点でのエロ漫画、エロなるものについての語りが新鮮で楽しいです。

で、最近聞いて興味深かった回がこちら。



この背景として、今年6月、FANZA同人でAI作品がランキング上位を占めたことがあり、その結果プラットフォームが対応を迫られたことがありました。それを受けて、FANZA同人に作品を卸している作家としての見解を話していらっしゃるんですね。

FANZA、AI生成作品を隔離 今夏以降に表示制限を実施予定

ちなみに私のAI技術へのスタンスですが、チャット型AIを日常的に利用しており、また2023年当時は「試しに使ってみるか」と、AIイラストから自作絵を描いてみる という記事も書きました。さらに言えば、普段からイラストを見るのが好きなのでピンときたクリエイターは積極的にフォローしていますが、最近はちらほらとイラスト系AI生成者で「この人の作品傾向いいな」と普通に惹かれてフォローしている方がいます。

前述の記事を書く際には著作権法などを調べましたが、個人的にも日本の現行法の主旨である「機械学習の段階では不問とするが、出力段階で問題があれば他の著作権法と同じくジャッジされる」という落としどころは、末端の一創作者としても納得度の高い法整備だな、と評価しています。ただ、現段階ではこの「出力段階」のジャッジがまだ不定で、問題が起きた時の具体的な道筋が弱く、とはいえおそらく今後数年で大まか固まるだろうと国内外の報道には気を付けてみている……という人が以降を書いていると思って読んでください。

話戻しまして、この生生裏裏で話されているのは、巷でよくみかけるようなAI技術の是非論ではなく「実際にAI生成者が既存市場で台頭したら」という現実の脅威論だと思いました。

曰く、人気のプラットフォームでAI作品の売り上げが上位にくる現象は、「消費者の多くはAIだからと区別しないし、中身にピンとくれば買うことが証明された」と。そこからさらに「既存の作家からすれば、AI生成者の、特に作品を出す『速度』が驚異的だし非常に厳しい」という主旨で話を掘り下げています。

詳しい内容はぜひラジオ本編を聞いてほしいのですが、これ聞いて思い出した話がありました。

動きはじめた米国AI著作権判決と、 控えめにいって大騒動な米国AI著作権法論議の記録帳 福井健策|コラム | 骨董通り法律事務所 For the Arts

こちらは弁護士・福井健策さんが、最近の米国におけるAI裁判の動向をまとめたものです。

福井弁護士は長らく日本のアニメ・漫画・ゲームなどの文化に対する法律の専門家として活躍されており、また日本におけるAI法整備の議論にも関わっている方です。私自身、前述の記事を書いた際にも福井弁護士の解説記事は非常に参考にさせてもらいました。

で、思い出したのはこの部分。

報告書はここで、「原作の潜在的市場への影響」は狭く解釈すべきではないとして、AIがコンテンツを生成するスピードと規模は、学習されたものと同種の作品の市場を希薄化させる深刻なリスクをもたらすと明言しました。

これら一連の現象について「市場の希釈化(market dilution)」と表現されています。これはあくまで米国における裁判例ですが、ここで語られている「同種の作品の市場を希薄化させる深刻なリスク」とは、まさにこのFANZA同人ランキング問題のことですよねと。

AI生成者の作品が、すぐにすべてのランキングを塗り替えるということはないものの、このままだったらすぐにそうなるだろう、という実感をもたせるに十分なインパクトがありました。

正直話題として取り上げたものの、具体的な意見や主張があるわけではないんですが、ただこの「AI生成者の生産力に負けてしまうのではないか(ていうかすでに勝ち目ないよね)」という実感は、それこそ一クリエイターとしても肌感としてよくわかるんですよね。

なぜならAI生成者の人をフォローしているから。いい絵だなと一閲覧者の視点では思う一方で、やっぱりこの密度でこの速度はすごいねって一創作者として思っている。

とはいえ、私個人は昔から筆が遅いしめんどうくさがりで、AI使ってなくても私より高品質・高頻度で作品を出し続けている同人屋は山ほどいて、そういう意味では「勝ったことがない」人間なので、そこにAI生成者の層が増えたところで「まあ……あんま変わらんか」という気持ちもある(実際はそれどころではない規模で増えてるんだが) おそらく生生裏裏のお2人よりははちゃめちゃに楽観視しているところある。

さらに言えば、今現在AIを活用している商業フィールドにおける作家・映像作家さんもフォローしていて、いずれも技術に可能性は見出しつつも、現実にはめっちゃ手間暇かかってる様も見聞きしていて、「これ、実際に使うとなったらそれはそれで高度なオペレーション技術が必要なのでは」という実感もあります。



こちらのチャンネルを運営している三宅隆太監督は、代表作として「ほんとにあった怖い話」シリーズや映画「呪怨 白い老女」など、主にホラーの分野で現在も第一線で活躍する映像作家さんです。そんな方が、積極的に生成AI技術の実験とそのノウハウの周知をされているということで、私も興味を持ってフォローしていました。

なんで三宅監督がこんなことしているかというと、「現代の映画製作とは純粋なクリエイティブ技術以外にも、組織や企業に所属しその中で立ち回る術が要求されている。でも、そこに属さないでもクリエイティブできる方法も模索したい」と、プロとして活躍する方だからこその観点で活動されているんですね。その辺の話をしているのがこちらのラジオ。



今あげたいろんな話とは、遠いようで裏表というか。

結局これまでの古典的手法とは違うクリエイト手段が生じたことで、それまでに手段を持ってなかった人にも手段を持ちうるようになったよねという話でもあるし(私はそれ自体はとても喜ばしい技術の発展と思っています)、でもだからこそ新たな生産力が濁流のように生まれて、おぼれそうになる既存クリエイターもそりゃいますよね、という話にも行きつく。

その流れがどこにいくのかわまーったくわかんないし、あちこちで摩擦が起きてるのもよくわかる。

なので迂闊なことはいえないけども、それでも個人的にいえることがあるとすれば、いまのAI周りの濁流は00年代くらいのインターネットを取り巻く空気に似てるなあと。

私は90年代終盤から四半世紀ほどネットにどっぷりの人生なんですが、00年代当時はまだアングラな空気が色濃く、実際に違法アップロードなどが今よりもっとネット利用者の近くにあったと思います(量的にはたぶん現代の方が多いんだろうけど、意識の上でね) それでいて日に日にインターネットの社会における影響力は増していたので無視することもできず、テレビはじめとしたマスメディアは警戒態勢をとっていたなと。「使ってるだけで業界人からは悪者扱いされる」とは当時芸能人やタレントさんの裏話でよく聞きました。

それでネットはどうなったかというと、もちろんインターネット自体はなくならないけど、権利的にクリーンなコンテンツの流通が増え、一部にはサブスク映像プラットフォームや電子書籍コミックなどの市場全体に大きな存在感を持つプレイヤーも生まれて、今となっては多くの人にとって、もしくは社会構造としてなくてはならないものになっている。

それでいて当時のアングラな空気は、少なくともネットの主流からは外れていったようにも思います。特に海賊版やデッドコピーなどに対する意識は、実際の裁判や判例が重なるにつれて、大きく変わっていますよねと。

その動きと同じになるのか全く異なるものになるのかはわからんけど、AIの今後に注目はしています。

話がそれまくったけど、ポッドキャスト番組「生生裏裏 」は他にも面白い話がいっぱいなので、気になる方は毎週チェックだぜ!

2025年8月8日 この範囲を時系列順で読む

「異常気象」の話をしてくれるラジオ思い出した

「異常気象」の話をしてくれるラジオ思い出した

わたくし、日本国石川県在住なのですが、ここ2日間の集中豪雨を受けて思い出したラジオ番組がござったんですよ。



【特集】今年の夏は、史上最も暑い夏。世界各地で起こる『異常気象』に私たちどう向き合えば良いのか
【出演】江守正多さん(東京大学未来ビジョン研究センター教授)

2024年9月16日(月)放送分


昨年7月の番組ですが、全然いまも通じる内容だなと。

やっぱり近年の異常気象は温暖化効果ガスの影響が強く、温度上昇の限界値は「1.5℃」とされているが、現在は「1.34℃」まできていてとても崖っぷちであると。

前半の現状についてはなかなか気が重くなる話なんですが、「じゃあどうすれば?」という話については「エアコンを使わないというのはやめてくれ」とはっきり言う。「エアコンを使っても二酸化炭素を出さなければいい」とし、再生可能エネルギーの割合の高い電力会社に切り替えるとか、太陽光による自家発電設備を備えるといった対策についても触れてくれます。

印象的だったのは、気候変動のような途方もない問題とは人間が考え続けるには複雑すぎたり、罪悪感を覚えてしまいがちなので考えないようになってしまう心理面があるというもの。

その気持ちすごいわかるな~~~と思うけども、しかしこれだけ気温上昇が明らかで雨や雪の降り方が変わっている中、一方で「なぜこうなっているのか? それでどうすればいいんだろう?」という疑問が最も高まるのもこの暑い最中なんだよねえと。

実際この番組では、国内の気象予報士や研究者の方が、気候変動について積極的に発信を行っていこうと声明を出したことにも触れています。つらいから考えないのもわかるけれど、でも「どうにかしたい」と思うのも人間の良心だと思うわけで、少しでも良くしていきたいよなと聞きなおしながら思いました。

2025年8月6日 この範囲を時系列順で読む

「MOTHERのかたち。」展に行ってきました

「MOTHERのかたち。」展に行ってきました

別件で上京するタイミングがあり、たまたま開催期間に被っていて「行くなら今しかねえ!」とちょっと時間を押して行ってきました。

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約30年前に取説の写真で見てきた実物が、つい数日前に完成したかのような鮮やかさでびっくり。

さらに言えば、ゲームは何度も遊んでいるので見慣れた造型……と思いきや、背中とか脇まで作り込まれていて、「ここ、こうなっとるんかい」と新鮮な気持ちになれたという。

一番驚いたのがオレンジキットの顔立ち。鼻筋がスッと高くて、まあ、これはモテるか……ってなりました。お前そんな顔だったのか。
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