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南柯そう/仲村のなんとかその日暮らしログ

Switch版「Stardew Valley」を100時間くらい遊んだので感想書いとく

Switch版「Stardew Valley」を100時間くらい遊んだので感想書いとく

実際は130時間だけど、三桁超えたら誤差誤差。

Stardew Valley | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

都会の会社員勤めに辟易していた主人公が、廃れた農場を引き継いで復興を目指すファーマー系ゲームです。

元々はSteamで配信されていたインディーズゲームでしたが、いまや大ヒットして各プラットフォームで遊べます。ずいぶん前にセールで買って放置してたんですが、ふと思い立って遊び始めたのが約2週間前……生活のほぼ全部をつぎ込んで遊んでしまってる。

初期に持っている開拓アイテムがSFC版牧場物語まんまやないかーいと思わずつっこんだんですが、制作者インタビューを読むとしっかり牧場物語、および派生作品のルーンファクトリーのプレイヤーであるようで、この分野のパイオニアにしっかりリスペクトしているんだなと。ちなみにSFC版牧場物語は、Switchオンラインで遊べるので見比べてみると楽しいですよ。

私も牧場物語は好きで、この分野のゲームはちょいちょいと遊んでいますが、スターデューバレーには「SFC版牧場物語がこうだったらなあ~~」の夢が詰まってるように感じました。

当時の牧場物語、3年縛りでクリアとなり、今遊ぶと「軌道に乗ったな」と感じたあたりでゲームクリアになるんですよね。スタバレも3年目にちょっとした節目がありますが、そこでクリアともならずに延々遊ぶことができるし、実際にそれでは終わらないほどのイベント数やステージ数があって、とにかく物量がすごい。やってもやってもやることがあふれてくる。

この手のゲームの最大の特徴ですが「何かを達成して終わる」といいよりも、「何かを構築してうまく続ける」がゲームの目標になりがちなので構造的に終わりがない。だから既存ゲームは時間制限などを設けてエンディングとしがちだけど、スターデューバレーは元の構造に忠実で「遊べるならいくらでも遊んでいいです」を提示しているように思います。だからまあ一方で、各プレイヤーが「ここでいいか」と思ったらどこでも終われるゲームでもある。

そんなスタバレのほかにない、作品の特徴として感じたのが住民たちとのイベント。20人以上いる町の住民たち、最初はグラフィックの癖に驚くし、かなりつっけんどんな態度で接してくる。なんかこの辺は英語圏の接し方っぽいなあと感じてましたが、少しずつ交流を重ねて好感度を上げていくと、ものすごい数のイベントが発生するしその内容に圧倒されます。

奔放な少女は家族からの抑圧を感じながら冒険にあこがれている子供で、優しい女性は離婚経験があって他者に対して臆病になっているし、気難しいじいさんは不自由な自分の身体にいらだち、飲んだくれのおばさんは職にあぶれて酒を飲むしかなく、親しげなおじさんは元兵士で従軍経験がありいまでも大きな音に毎日怯えている。いろんな形の「ままならなさ」にみな苦しみ、それでもなんとか穏やかに生活をしている。

なんというか、最初こそ「田舎でのんびり農場経営して癒される」というストーリー展開に思えたもののの、主人公も含めた住民たちの背景は過酷で。その中で折り合いをつけて日々を暮らしているのがこの谷の生活でもあって。そこに触れることこそ、このゲームが提示する「癒し」なんじゃないか。

そういうことに100時間経過したあたりでようやく見えてくるからこのゲーム怖いよ~~~~~~。

まだ全然飽きてないけどそろそろ私の生活に戻らないと色々ヤバいので、その節目としてこの記事書きました。今の牧場続けたいけど、新しいマップで新規で始めたさもあるな~。まあほんとすごいゲームですよこれ。
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