「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」を2023年になってクリアしたので、その感想です。 「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」を2023年になってクリアしたので、その感想です。公式サイト 画像はクリア後の達成率写真。達成率22%! プレイ中は散々歩き回ったのに!!! やりこむ気がしない物量すごい!!!!続きを読む私とブレワイの出会い。もちろん発売当時からものすごい評価の高さは聞いていたものの、任天堂ハードはあんまり食指が伸びないタイプでSwitchないしなーと見送ってました。そうこうしてるうちにコロナ渦の品薄を超えて本体購入、一緒に買ったのがBotWでした。が、ほかのゲームをやったりしているうちに後回しになり、続編(TotK)が発表になり、なんなら発売になり、さすがにやるかと手を付けたのが今年五月。そこからは文字通り浸食忘れて(ゲームにはまるとだいたいそうなる)没頭していました。ゲーム評価は世の中にあらゆる言語で山ほどあるので控えます。そうそうそうだよ! それそれ!割とこう、「ゲーム内でやること」自体は「移動8割、ダンジョン攻略1割、バトル1割」という感じで、「やってること」そのものはすごい単調なゲームでもあって。でも1個1個にものすごい密度のわくわくが詰まっているおかげで、辞め時がわからないゲームでした。過去に遊んだゼルダ(SFC神トラ、夢を見る島、時オカ)と比べても、バランスが変わってるなと感じたところ。時オカはさすがに移動の割合は多かったけれど、でも当時は3:4:3くらいでダンジョン攻略が主じゃなかったかなと。この辺は長い歴史の中でどう変わっていったのか、今更ながらに気になります。私が特に刺さったのが、ゼルダ姫というキャラクターで。ウツシエイベントを見るたびに、なんだこの姫は、ガノンとかハイラル荒廃とかそういうもんじゃねえ、この子の人生をどうにかしなきゃいけねえ! という気持ちがぐいぐい湧いてくる。生まれ持ったであろう責任感の高さが、父王からの「わしはお前が心配だからこんなことをいうんだぞ(余計)」というクソプレッシャーでねじ曲がり、果ては同じ使命を背負って生まれたリンクに嫉妬だか憎しみだかを抱くくらいに追い詰められたヒロイン。けれど、リンクの中に自分と同じ葛藤を感じ取ってあっという間になつくくらいには人懐こく、なにより必死に国と民を思う姿勢は、気高い。それでいて、ガノンに一度負けた時には、自分が進めていたプロジェクトを乗っ取られてプライドずたずた。どんな気持ちで100年間守っていたのさ。プレイ途中のツイートを見ても「ゼルダのリンクに対する感情が複雑ででかい」「重い」とか言ってる。やあやあ、ほんとこのキャラクターにはパンチをくらいました。こんな人なら助けるしかねえ! そのためならガノンでもなんでもぶち飛ばす! という気持ちでバキバキ進めていました。実際のところ、BotWの物語の核にいるのは常にゼルダで、プレイヤーキャラであるリンクはゼルダの足跡を追い、観測者となることで物語を紡ぐ……という構造はなかなか特殊な形に思えます。そもそも始まって早々に「ハイラルは100年前に滅びたし、お前たちもホントは100年前の人間だ」旨の説明を受けて、「なんで!?」って叫んだもんね。その100年置く必要ありました?? その100年間ずっとゼルダも英傑たちも意識持ったまま後悔と懺悔の中にいたんだろ!? むごくない???世界を歩けば生々しくも時間の経過を感じさせる集落跡地があちこちにあり、街道は荒れ果て、人間が通れそうな道にもモンスターが拠点を作って交流や物流を阻害している。まさに「人類は衰退しました」を感じさせる世界観で。これもなんでこうしたんだろうなと。この手の広大なマップものゲームだと、しばしばポストアポカリプス世界観が採用されがちだけれど、このくらいの時代観でここまで徹底して荒廃させてるのはちょっと珍しい気がして。たいていは現代相当か、超巨大文明を荒廃させる。ドラクエくらいの元から人類文明が途上期っぽい世界観を、さらにより後退させようって思わないじゃん?この辺は設定集とか読みたいんですけど絶版高騰中~。続編も出たので再販してくれ~。ともあれ、ゼルダのキャラクターに刺され、英傑たちの「負け犬たちのワンスアゲイン」としての熱さに胸打たれ、ノリノリでガノンをぶち倒しに行きました。やあやあ楽しかったー。 ゲーム 2023/07/05(Wed) 21:55:08
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画像はクリア後の達成率写真。達成率22%! プレイ中は散々歩き回ったのに!!! やりこむ気がしない物量すごい!!!!
私とブレワイの出会い。
もちろん発売当時からものすごい評価の高さは聞いていたものの、任天堂ハードはあんまり食指が伸びないタイプでSwitchないしなーと見送ってました。
そうこうしてるうちにコロナ渦の品薄を超えて本体購入、一緒に買ったのがBotWでした。が、ほかのゲームをやったりしているうちに後回しになり、続編(TotK)が発表になり、なんなら発売になり、さすがにやるかと手を付けたのが今年五月。そこからは文字通り浸食忘れて(ゲームにはまるとだいたいそうなる)没頭していました。
ゲーム評価は世の中にあらゆる言語で山ほどあるので控えます。そうそうそうだよ! それそれ!
割とこう、「ゲーム内でやること」自体は「移動8割、ダンジョン攻略1割、バトル1割」という感じで、「やってること」そのものはすごい単調なゲームでもあって。でも1個1個にものすごい密度のわくわくが詰まっているおかげで、辞め時がわからないゲームでした。
過去に遊んだゼルダ(SFC神トラ、夢を見る島、時オカ)と比べても、バランスが変わってるなと感じたところ。時オカはさすがに移動の割合は多かったけれど、でも当時は3:4:3くらいでダンジョン攻略が主じゃなかったかなと。この辺は長い歴史の中でどう変わっていったのか、今更ながらに気になります。
私が特に刺さったのが、ゼルダ姫というキャラクターで。
ウツシエイベントを見るたびに、なんだこの姫は、ガノンとかハイラル荒廃とかそういうもんじゃねえ、この子の人生をどうにかしなきゃいけねえ! という気持ちがぐいぐい湧いてくる。
生まれ持ったであろう責任感の高さが、父王からの「わしはお前が心配だからこんなことをいうんだぞ(余計)」というクソプレッシャーでねじ曲がり、果ては同じ使命を背負って生まれたリンクに嫉妬だか憎しみだかを抱くくらいに追い詰められたヒロイン。けれど、リンクの中に自分と同じ葛藤を感じ取ってあっという間になつくくらいには人懐こく、なにより必死に国と民を思う姿勢は、気高い。
それでいて、ガノンに一度負けた時には、自分が進めていたプロジェクトを乗っ取られてプライドずたずた。どんな気持ちで100年間守っていたのさ。
プレイ途中のツイートを見ても「ゼルダのリンクに対する感情が複雑ででかい」「重い」とか言ってる。やあやあ、ほんとこのキャラクターにはパンチをくらいました。こんな人なら助けるしかねえ! そのためならガノンでもなんでもぶち飛ばす! という気持ちでバキバキ進めていました。
実際のところ、BotWの物語の核にいるのは常にゼルダで、プレイヤーキャラであるリンクはゼルダの足跡を追い、観測者となることで物語を紡ぐ……という構造はなかなか特殊な形に思えます。
そもそも始まって早々に「ハイラルは100年前に滅びたし、お前たちもホントは100年前の人間だ」旨の説明を受けて、「なんで!?」って叫んだもんね。その100年置く必要ありました?? その100年間ずっとゼルダも英傑たちも意識持ったまま後悔と懺悔の中にいたんだろ!? むごくない???
世界を歩けば生々しくも時間の経過を感じさせる集落跡地があちこちにあり、街道は荒れ果て、人間が通れそうな道にもモンスターが拠点を作って交流や物流を阻害している。まさに「人類は衰退しました」を感じさせる世界観で。これもなんでこうしたんだろうなと。
この手の広大なマップものゲームだと、しばしばポストアポカリプス世界観が採用されがちだけれど、このくらいの時代観でここまで徹底して荒廃させてるのはちょっと珍しい気がして。たいていは現代相当か、超巨大文明を荒廃させる。ドラクエくらいの元から人類文明が途上期っぽい世界観を、さらにより後退させようって思わないじゃん?
この辺は設定集とか読みたいんですけど絶版高騰中~。続編も出たので再販してくれ~。
ともあれ、ゼルダのキャラクターに刺され、英傑たちの「負け犬たちのワンスアゲイン」としての熱さに胸打たれ、ノリノリでガノンをぶち倒しに行きました。
やあやあ楽しかったー。