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南柯そう/仲村のなんとかその日暮らしログ

日曜昼下がりのつぶやき

日曜昼下がりのつぶやき

「写真トレースさえすれば、プロと同じ絵が描ける!」もトレース技術をはじめとした絵を描く技術への雑認識だなあと思うし、「AIを使いさえすれば、プロと同じレベルの絵が誰でも出せる!」もAIへの雑認識だよな~と思う。

(自分が前に使った時は「思ったより簡単じゃないな」「すごいAI絵は使ってる人がすごいんだな」と思ったし、いま試行錯誤している人らの工程を見てもそんな簡単なツールとも思えない)

例えばヤフオクやメルカリを見ていると、有名漫画家やアニメーターが描いたとされる直筆色紙が稀に良く出品されてるんだけど、どーーーーーーーーーーーみても実物じゃない筆致の、元の絵をへたくそになぞったどーーーーーーーーみても偽物なのに、それでも買ってる人がたまにいる。偽物だとわかってても買ってるのかわからんけど、SNSでたまに話題になって「これ本物??」と困惑している人もいるから、やっぱり判断できない人は思っている以上に多い。これはAI以前から存在してたこと。

そこに共通するのはそこにある絵をみたときの審美眼とか解像度の低さなんだけど、なんというかこれは、今に始まったことじゃなくずーっとあることで、自分の詳しくない分野は解像度が低い……つまり巧拙をジャッジするときのグラデーションの目が粗いので、一定以上のレベルになると「パッと見て上手い絵」と感じてそれ以上は見分けがつかない。各分野そういう人の方が当然多い(自分も、例えば音楽分野に関しては目の粗い人だなって実感がある)

世の中はそういう形をしているので仕方ない……とはあきらめずたくない気持ちもある。リテラシーや文化レベルの向上・底上げって、できるとは思うんですよ世の中。ぬんぬん。
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