ニトロプラスの同人誌向けガイドラインは20年以上前から存在してるって言ってるだろ定期 ニトロプラスの同人誌向けガイドラインは20年以上前から存在してるって言ってるだろ定期 これが今年の記事。 ニトロプラス、同人誌活動も過度の営利性がなければ許容 「見本として1部送って」【2025年08月18日 22時58分 公開】 (Loading...)... ニトロプラス,二次創作活動を改めて応援。概ね過度な営利性がなければOK。「見本として同人誌等を1部お送りいただければ幸いです。」【2025/08/19 18:34】 (Loading...)... 2014年の記事。 ニトロプラス、二次創作ガイドラインを一部変更 同人誌等は「過度な営利性」なければ許容【2014/07/09 20:13(公開)】 (Loading...)... 両記事から拾ったガイドラインのURL 現行 https://www.nitroplus.co.jp/company/lice... 旧版 http://www.nitroplus.co.jp/license/fanbo...(いま遷移すると現ガイドラインにリダイレクトされる) ウェブアーカイブから規約ページのテキストを拾ってきて文面比較。 比べてみた所感 規約の大筋は2014年から11年間ほぼ変わっていない今年追加されたのは送付先の情報 このページが公開された2014年に何があったかざっくり説明すると、もともと00年代初頭から同人ガイドラインを公開していたニトロプラスが、立体物やグッズ類に関しては販売上限を設ける規約を追加し、これが「同人誌にも影響を受けるのか?」とTwitterの同人屋がざわついたんですね。その後、ニトロプラスより「同人誌は対象外」と前述のグッズ類の規約から分離する形でこのページが作成されました。 現行ページにも記載のある「そのまま適合させることが困難な事案があるとのご指摘」とは、この2014年当時の騒動を受けて追加されたテキストです。 (ちなみに一連の騒動とは、のちに人気同人ジャンルにもなるゲーム「刀剣乱舞」のリリース前です) このへんの経緯は当時のねとらぼが何度か取り上げており、現在も記事が読めます。 ニトロプラスが二次創作のガイドラインを改定「委託禁止」「200個以内・10万円未満」に賛否両論【2014/07/05 20:17】 https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles... ニトロプラス、二次創作ガイドラインの文章を変更へ 「意図とは異なる表現になっていた」と社長【2014/07/09 08:48】 https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles... ちなみに、ニトロの規約で確認できる最古の内容は2001年更新のもの(ニトロプラスは2000年6月設立) この時点ですでに「よろしければ1部」のくだりが存在している。 だから、ニトロプラスの同人誌向けガイドラインって20年以上前から存在してるんですよって言ってるじゃないですか。 そうこうしてたら、社長からこれらの時系列を裏付ける発言がありました。 (ツイート埋め込み処理中...)Twitterで見る ここから筆者の感想ですが、ニトロプラスの同人規約は私が知る限りこの2014年から定期的にバズってるんですが、世間は毎回そのこと忘れてまるで「今回初公開!」みたいなテンションするよなと。 特にITmediaは、兄弟サイトのねとらぼが当時何回か追跡報道してたっていうのに、すぱーっとそのこと忘れて新規情報みたいに載せており、編集部……。 調べた通り中身に大きな変更もなかったし、以前の報道を知っていたか、常日頃ニトロプラスをはじめとしたゲームメーカーの一部が古くから同人規約を公開していることを知っていたら、こういう報道の仕方はしなかったよね。 虚偽を掲載しているわけではないけど、いろいろな経緯と時系列があって今の形に落ち着いたものを、それら全部無視して「新着ニュースでござい」と紹介するのは、メディアとしての品質評価と信用度が下がります。 もっとマクロな目線で言えば、ITmediaも4Gamerも大概長らく運営されてるネットメディアの代表格だと思ってますが、そんな強かなメディアでも同人分野に関しては浅い記事を飛ばし気味に書いちゃうくらい、この分野って周知されていないんだなとも。 これが社会問題や経済情報、なんならApple製品はじめとしたガジェット系の話題だったらメディア側にも詳しい人が居て、「これこれこういう経緯があっていまこうなってる」という解説も添えてたか、せめて「これが初出ではないこと」について触れていましたよね。 ちなみに、過去を振り返るために自分の投稿を検索したら、本当に数年おきにニトロプラスについて言及していて笑う。 別に書き手として活動していたことはないんですが、00年代には買い手として美少女ゲームジャンルをうろついていた一人として、許せないものがあるのかもしれない。 ※各投稿の日付に注目 (ツイート埋め込み処理中...)Twitterで見る (ツイート埋め込み処理中...)Twitterで見る (ツイート埋め込み処理中...)Twitterで見る これらの発言は周囲で話題になってるのをみかけては、つどつど「なんで美少女ゲームメーカーが長年見せてきた姿勢が周知されてないんだ!」という反応です、だいたい。 ニトロプラスを始めとした美少女ゲームメーカーたちは、20年前から同人分野と高い親和性を持って接していたし、今やそれらのメーカーやクリエイターは日本の人気IPの制作に関わっている人たちです。彼ら彼女らが同人文化と共に育んだものは、今や同人文化に限らずあちこちに根付いています。 たびたび起きる騒動を見かけるたび、それらへの敬意やリスペクトを感じられなくて非常に座りが悪い。 一同人屋としても「同人屋たるもの、自ジャンルは元より世間全体でどういう方針があるのか広く知っておくべきだし、方針の更新がないか恐れず定期的に確認すべき」という、我ながらマッチョな主義を持ってる方だという自覚はある。曲がりなりにも発信するのだからそのくらいの責任は負いましょうよと、それは真剣に思ってる。 まあしかし、ニトロプラスの企業向けに整えたガイドライン程度で驚いている世間だから、TYPE-MOONのガイドラインを読ませてそのゆるさで怖がらせましょう! http://www.typemoon.org/guide/index.html (同人サークル時代の規約。最終更新2003年) https://typemoon.com/copyright (現行ガイドライン。2021年更新) 人気同人ジャンルと権利者によるガイドラインは、いつか本にできないかなとは思っている。同人屋なので。すでに本になってたら誰か教えてください。 つぶやき 2025/08/19(Tue) 20:14:43
これが今年の記事。
ニトロプラス、同人誌活動も過度の営利性がなければ許容 「見本として1部送って」【2025年08月18日 22時58分 公開】
(Loading...)...
ニトロプラス,二次創作活動を改めて応援。概ね過度な営利性がなければOK。「見本として同人誌等を1部お送りいただければ幸いです。」【2025/08/19 18:34】
(Loading...)...
2014年の記事。
ニトロプラス、二次創作ガイドラインを一部変更 同人誌等は「過度な営利性」なければ許容【2014/07/09 20:13(公開)】
(Loading...)...
両記事から拾ったガイドラインのURL
ウェブアーカイブから規約ページのテキストを拾ってきて文面比較。
比べてみた所感
このページが公開された2014年に何があったかざっくり説明すると、もともと00年代初頭から同人ガイドラインを公開していたニトロプラスが、立体物やグッズ類に関しては販売上限を設ける規約を追加し、これが「同人誌にも影響を受けるのか?」とTwitterの同人屋がざわついたんですね。その後、ニトロプラスより「同人誌は対象外」と前述のグッズ類の規約から分離する形でこのページが作成されました。
現行ページにも記載のある「そのまま適合させることが困難な事案があるとのご指摘」とは、この2014年当時の騒動を受けて追加されたテキストです。
(ちなみに一連の騒動とは、のちに人気同人ジャンルにもなるゲーム「刀剣乱舞」のリリース前です)
このへんの経緯は当時のねとらぼが何度か取り上げており、現在も記事が読めます。
ニトロプラスが二次創作のガイドラインを改定「委託禁止」「200個以内・10万円未満」に賛否両論【2014/07/05 20:17】
https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles...
ニトロプラス、二次創作ガイドラインの文章を変更へ 「意図とは異なる表現になっていた」と社長【2014/07/09 08:48】
https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles...
ちなみに、ニトロの規約で確認できる最古の内容は2001年更新のもの(ニトロプラスは2000年6月設立) この時点ですでに「よろしければ1部」のくだりが存在している。
だから、ニトロプラスの同人誌向けガイドラインって20年以上前から存在してるんですよって言ってるじゃないですか。
そうこうしてたら、社長からこれらの時系列を裏付ける発言がありました。
ここから筆者の感想ですが、ニトロプラスの同人規約は私が知る限りこの2014年から定期的にバズってるんですが、世間は毎回そのこと忘れてまるで「今回初公開!」みたいなテンションするよなと。
特にITmediaは、兄弟サイトのねとらぼが当時何回か追跡報道してたっていうのに、すぱーっとそのこと忘れて新規情報みたいに載せており、編集部……。
調べた通り中身に大きな変更もなかったし、以前の報道を知っていたか、常日頃ニトロプラスをはじめとしたゲームメーカーの一部が古くから同人規約を公開していることを知っていたら、こういう報道の仕方はしなかったよね。
虚偽を掲載しているわけではないけど、いろいろな経緯と時系列があって今の形に落ち着いたものを、それら全部無視して「新着ニュースでござい」と紹介するのは、メディアとしての品質評価と信用度が下がります。
もっとマクロな目線で言えば、ITmediaも4Gamerも大概長らく運営されてるネットメディアの代表格だと思ってますが、そんな強かなメディアでも同人分野に関しては浅い記事を飛ばし気味に書いちゃうくらい、この分野って周知されていないんだなとも。
これが社会問題や経済情報、なんならApple製品はじめとしたガジェット系の話題だったらメディア側にも詳しい人が居て、「これこれこういう経緯があっていまこうなってる」という解説も添えてたか、せめて「これが初出ではないこと」について触れていましたよね。
ちなみに、過去を振り返るために自分の投稿を検索したら、本当に数年おきにニトロプラスについて言及していて笑う。
別に書き手として活動していたことはないんですが、00年代には買い手として美少女ゲームジャンルをうろついていた一人として、許せないものがあるのかもしれない。
※各投稿の日付に注目
これらの発言は周囲で話題になってるのをみかけては、つどつど「なんで美少女ゲームメーカーが長年見せてきた姿勢が周知されてないんだ!」という反応です、だいたい。
ニトロプラスを始めとした美少女ゲームメーカーたちは、20年前から同人分野と高い親和性を持って接していたし、今やそれらのメーカーやクリエイターは日本の人気IPの制作に関わっている人たちです。彼ら彼女らが同人文化と共に育んだものは、今や同人文化に限らずあちこちに根付いています。
たびたび起きる騒動を見かけるたび、それらへの敬意やリスペクトを感じられなくて非常に座りが悪い。
一同人屋としても「同人屋たるもの、自ジャンルは元より世間全体でどういう方針があるのか広く知っておくべきだし、方針の更新がないか恐れず定期的に確認すべき」という、我ながらマッチョな主義を持ってる方だという自覚はある。曲がりなりにも発信するのだからそのくらいの責任は負いましょうよと、それは真剣に思ってる。
まあしかし、ニトロプラスの企業向けに整えたガイドライン程度で驚いている世間だから、TYPE-MOONのガイドラインを読ませてそのゆるさで怖がらせましょう!
http://www.typemoon.org/guide/index.html (同人サークル時代の規約。最終更新2003年)
https://typemoon.com/copyright (現行ガイドライン。2021年更新)
人気同人ジャンルと権利者によるガイドラインは、いつか本にできないかなとは思っている。同人屋なので。すでに本になってたら誰か教えてください。