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南柯そう/仲村のなんとかその日暮らしログ

Switch版「都市伝説解体センター」をクリアした

Switch版「都市伝説解体センター」をクリアした

満足感がすごい。



怪異を解き明かすミステリーアドベンチャー

怪異、呪物、異界などの調査・解体を行う、都市伝説解体センター。
主人公の福来(ふくらい)あざみは、都市伝説解体センターのセンター長であり、国内屈指の能力者である廻屋渉(めぐりやあゆむ)とともに、"都市伝説"絡みの依頼を解決していくことに……


https://umdc.shueisha-games.com/

ゲームとしては比較的シンプルな探索型アドベンチャー。選択肢をポンポンと選んでいくだけで情報開示されて、仮説の組み立てでは多少想像力を使いますが、それでも難しいところはないかなと。ミステリー要素もおそらくこの分野に慣れてる人からすれば、途中でほぼ全容が想像できると思います。手ごたえという点ではちょっともったいなさはあるかも。

しかしながらテンポのよいキャラクターたちの掛け合い、細やかなアニメーション、時にびっくりするほどリッチなムービーと、本当に目に楽しい。色数が限られた特徴的なドット絵(よくみるとグラデーションやブラー効果が使われているので完全なファミコン的ドット絵とはいいがたいんですが、それも「最新のドット絵」感があってよい)質感もとても良い。これをみたくてとにかくひたすらに進めてしまいたくなる。このわかりやすい操作と導線、魅力的なキャラクターとグラフィックのミステリーAVGというと、どこか逆転裁判シリーズに通じる魅力があります。

ただ、逆転裁判シリーズと大きく異なる観点として、このゲームは「事件解決」ではなく「都市伝説の解体」が主人公らの目的となること。

情報を収集し仮説を組み立て、ある段階で「この事例は何の都市伝説に該当するか?」という「特定」を行い、さらに展開を重ねて「この都市伝説の本当の姿とは?」と「解体」とする。それはあくまで事態の収拾であるとは限らない。そのため作中ではしばしば気持ちの良い着地をするわけではありません。

少しビターな味わいを残すミステリードラマと、その中でも全体を貫く「ある謎」に迫るメインストーリーはまるで連作ドラマのよう。特に毎話のラストに挟まるクリフハンガー演出は見事でした。

「この都市伝説とはなんなのか」という問いから、やがて「都市伝説はなぜ発生するのか?」と思考を深めていく。その果てにみる、この世界の真の姿とは?

なんにもネタバレ入れずに楽しんでほしい! あと私は、この世界観とキャラクターたちでまだまだいっぱい遊びたい!! 頼むー続編お願いしますー。
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