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南柯そう/仲村のなんとかその日暮らしログ

Switch版「グノーシア」クリアした

Switch版「グノーシア」クリアした

大変だったー。良い旅路でした



http://d-mebius.com/gnosias/


グノーシアは嘘をつく。人間のふりをして近づき、だまし、そして身近な人間を一人ずつ、この宇宙から葬り去る――。

漂流する宇宙船内にて、人間を襲う未知の敵「グノーシア」に直面した乗員達は、誰が敵なのか分からない状況でこの危機を収束させるために、一つの解決策を試みる。 最も疑わしい人物から一人ずつコールドスリープさせ、船内に紛れ込んだ全てのグノーシアを活動停止させるのだ。

しかし、その人物が本当にグノーシアだったのか、あるいはスケープゴートにされた哀れな人間だったのか、知ることは難しい。最後に笑うのは人間なのか、それとも――?

公式サイトより


ざっくり説明すると「SF世界観のコンピューターゲーム版人狼」というところ。

閉鎖空間でたまたま居合わせたメンバーとともに、人間と「グノーシア」は化かしあいを繰り広げる。ただし、通常は人狼をすべて見つけ出せば終わるはずだが、主人公は不思議な力でタイムループを繰り返し、宇宙船での数日間を何度も繰り返す。「なぜ自分はループするのか?」「このループは抜け出せるのか?」を、何十回もの人狼ゲームを通して突き止めていくのが大目的です。

人狼パートでは、用意されたコマンドを駆使して怪しいメンバーに注目を向ける、もしくは自分の注目をそらすことで場をコントロールし、上手く目的の相手を吊るせば勝利。ただこれが難しかったー。

場にいるキャラクターたちはしっかり思考をしているので、変に目だったり、自分がヘイトを向けた相手が翌日人狼にやられるなどすれば、あっという間に悪い注目を集めてつるされます。なんなら、まだ何も始まっていない初日に猛プッシュされて、あっという間に終わることもたびたびありました。

また、ゲームが進めば主人公も人狼役=グノーシアとして参加するケースもあり、今度はいかに効率的に人間をせん滅するかが目的となる。こうなるとまた視点が変わって、内輪もめする人間たちをしり目にほくそ笑んだりもする。

もー、とにかくこの人狼パートが楽しくもあり苦しくもあり。人間側にしろグノーシア側にしろ、キャラクターたちも本気で詰めに来るのでこっちも本気で頭を使う。自分は2時間10ループが平均値でしたが、そのくらいやるともう頭が疲れてしびれてくる。なので長時間プレイはできず、数日に分けてちょっとずつ進めてました。

そんなループの合間にキャラクターとの何気ない会話や、この船に乗るまでに至った経緯が垣間見えるイベントが発生し、中にはSFらしいワンダーな設定が飛び出したりしてこれを読むだけでも楽しい。なにより、キャラクターたちへの愛着がいや増すというもの。

ループの中では全員がグノーシアになりうる可能性が示されます。場合によってはグノーシア状態のキャラクターにだけ起きるイベントもあったりして、その時は当然のように「人間を消滅させることが最大の目的」を前提としながら、そんな前提だからこそ示される可能性の世界もあったり、本当に「人生」に触れているような質感がある。

やがて「どうやっても誰かを消さねば生き残れない」状況にありながら、「それでもみんなでこの世界を歩めないか?」とストーリーは展開するのですが、この展開が熱かった。ネタバレになるのでなにもいえることはないんですが、熱かった!

掛け替えのない旅路の記憶となったゲームでした。
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