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南柯そう/仲村のなんとかその日暮らしログ

映画「マーベルズ」を観てきたぞ

映画「マーベルズ」を観てきたぞ

女性たちが元気に仲良くしてる洋画を見るのは楽しいな!!!

アメリカ映画において「女性監督は売れない」なんてまことしやかに言われていた時期もあったそうで、おいふざけんなよアメ公ども〜と思うことしばしば。

そうこうしているうちに、アナ雪で姉妹の連帯を描いて大ヒットし、女性ヒーローの女性監督映画「ワンダーウーマン」が興行的に大ヒットし、完全に女性主人公や女性監督ものの先が開いたのがここ10年のざっくりした潮流の一つだったなと。

ただし、個人的にワンダーウーマンに関しては、この10年でもトップクラスに言いたいことがある映画で。

シンプルに感想を言うと「ワンダーウーマン自身は女性で強くて大活躍できても、あいつは自分以外の女が嫌いかよくて無関心なんだから、多くの女性エンパワメントになりえんじゃろがい」というあたり。

彼女は単騎でバキバキやってるし、腕を組むのはいつだって男性だし、自分が惚れた男のために戦う。彼女の周りにいる女性とは、彼女が捨てた島に住んでる排他的な人たちか、彼女に「それって奴隷みたいね」と言われてる人くらいしかいない。

ワンダーウーマンに自身を投影できないなら、彼女に嫌われるか無視される対象にしかなんねーんだな〜って思うしかない映画だったなと。でもそれがバカスカ売れて、「これぞ新時代の女性像!」みたいな評も当時はいっぱいあったんすよ。イヤんなるね。

そうこうしてるうちにワンダーウーマンに数年遅れて、MCU映画群の中では初の単独ヒーロー映画としてデビューした前作「キャプテン・マーベル」。

軍人上がりのぶっきらぼうな態度で、MCUヒーローの中でも群を抜いたエネルギー量を誇る超強い女性ヒーロー。男性的とも言えるキャラクター像には、やっぱりどうにもワンダーウーマンの影が見える。

しかしキャプマでは彼女の親友にあたる女性が裏に表に協力し、それが彼女の支えにもなっていて、女性の連帯が表立って描かれていたことが当時の自分にはホッとする要素になっていました。

そんな続編に当たる今作「マーベルズ」では、はっきりと女性ヒーロー同士が協力し合う様が描かれていて、より自分に望ましい方向に向かっているなと安心しました。

作中ではディズニープリンセスっぽいパロディシーンがあったりして、私としては「女性が活躍することとは、男性的になることと同義である」という時代から、「女性らしいとされるものを捨てなくたって良い」という時代への進歩に感じるんですよね。

そういうテーマ性とは切り離して考えても、メインになる女性3人の連帯は見ていて微笑ましく、ニコニコしながら見てました。

資源問題を扱うテーマはシビアながらに、気の抜けたコメディも多々あるユーモアと陽気さが根っこにある映画で、MCUの良さってこういうとこだったよな〜と確認できる映画です。
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