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南柯そう/仲村のなんとかその日暮らしログ

映画「陰陽師0」を見てきたよ

映画「陰陽師0」を見てきたよ

原作やコミックは未読でうすらぼんやりタイトルは知ってる程度ですが、多分これあんまり原作関係ないやつですよねそれはわかる。

陰陽道と言いつつ、現代人にも理解しやすい科学的な視点で分解し、でも作中でハッタリ利かすところは利かしてみせる(集団催眠てそんな長時間かかるか?とか)というバランスが良かったですね。

視覚効果が強調されてる予告でしたが、使い所は限定的で短めで、スペクタクル感は思ってるよりは弱く感じました。中盤の大立ち回りもワイヤーを駆使して大きく動く割に、微妙にカメラに収まっておらず迫力不足でもったいなかったな。

それよりも、大きなセットやロケを多用したドラマパートが楽しかったなあと。もっとミステリーパートを長くして、あの学舎や街並みの中を彼らが行き交う様はもっとたくさん見たかったな〜。

それと衣装の使い方が良かったですね。身分の高いものは分厚く濃い色の服を着て、低いものほど布がくたびれた質感になっており、後述する安倍晴明の異様さも衣装で演出されてたように思います。

あとは何より主人公安倍晴明とその相棒の源博雅のキャラクターが魅力的。

晴明を演じる山崎賢人氏は、これまでは活発な青年役が印象的でしたが、感情の起伏が小さく抑えた演技も良かった。

アクションも上手い俳優さんながらに華奢な人だなと思ってましたが、本作ではその細さがキャライメージにも合ってました。周囲と違って一人だけ体の線が出やすい衣装なのも、その性質をより際立たせていて上手い演出でした(周りの男性陣は肩や胴回りをふっくらと厚みを出す構造の服なのに、晴明は肩から腰にかけてストンと落とした衣装)

染谷将太氏が演じる博雅の、情緒に溢れたキャラクターとのバディ感が気持ちよく、この2人の化学反応は本作一番の見どころと言っていいでしょう。

次回作があるかどうかはわからないところですが、彼らの表情やドラマに注目したものだったら良かったな〜と思うくらい、ずっと見ていたくなるコンビ感でした。
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